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[卒論メモ11]反戦報道されたベトナム戦争① [::卒論memo]

「米西戦争」から、マスメディアの好戦的な特徴がどのようなものであるかを説明した。ただ、その一方でマスメディアが反戦的な報道を行ったことで、世論に作用した例もある。それは相反する2つの特徴と言えるだろう。では、メディアの戦争報道は、なぜそのような側面を持つようになったのか考えていきたい。

第2次世界大戦後、大衆文化に大きな影響を与えるメディアが現れた。

それがテレビである。

遠く離れた現実を、目で見ることと同等の感覚で認識できる。そんなメディアの登場にジャーナリズムは大きな変革をもたらされた。ラジオ放送のネットワークを主体としていた『NBC』、『CBS』、『ABC』。この3社が現在でも全米3大ネットワークとして、現在に至るまで連綿と事業を続けている。「24時間ニュース専門チャンネル」で知られる放送局『CNN』は、1980年にケーブルネットワークを開始後成功を収めた比較的若いメディアであることも補足しておきたい。

米国でテレビ放送が開始されたのは1941年。第2次世界大戦後、各地での普及に伴ってテレビ文化は大きな発展を遂げた。

そんなテレビの登場と共に現れたのが東西冷戦構造である。

1945年以後、米国を中心とした資本主義陣営、ソ連を中心とした社会主義陣営に分かれて世界を二分する対立構図が広がっていた。同時にアジア、アフリカ、中南米といった植民地地域では、独立を求める過激な運動が頻発、既得権を守ろうとする宗主国と激しくぶつかり合うことになった。

独立運動は、総じて共産主義勢力に指導されているものだったのである。それらの「代理戦争」は米国とソ連の対立軸から勃発したものだったが、両国はお互いに核を保有していることを懸念し、直接戦うことはなかった。

直接衝突する熱い戦争に対して、これは「冷たい戦争」であると、ウォルター・リップマンは同名の著書のタイトルからそう名付けたのである。

参考資料:
冷戦(Wikipedia)
ベトナム戦争(Wikipedia)
アメリカのテレビ(放送英語・英会話の情報ランド)


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