SSブログ

岡部さんお疲れ様でした [∴sports]

岡部騎手が引退セレモニー (デイリースポーツ)

んなに競馬を知らない人でも、「岡部幸雄」や「武豊」の名前を知らない人はいないだろう。

20日、中山競馬場12レース終了後、パドックで岡部幸雄騎手(56)の引退セレモニーが行われた。全レース終了後にも関わらず、2万2000人のファンが残り、いつまでも拍手を送り続ける感動的なセレモニーになった。

一昨年の休養から復帰して1年、身体は調子を取り戻したかのように思われていた。だが、年齢による確実な衰えを彼は感じ取っていた。
引退会見で語った「イメージしたいように体が動かなくなった」という言葉に一抹の寂しさを覗かせた。

騎手生活38年間の中で、史上最多の通算2943勝を記録。シンボリルドルフでの三冠制覇、タイキシャトルでの仏GⅠ勝利と数々の偉業を打ち立ててきた。


───1984年日本ダービー。

よどみないペースで中団を進むシンボリルドルフ。直線を控え、前へ行こうと焦り気味に鞭を入れる鞍上岡部。しかし、ルドルフは動こうとしない。
それは馬自身が、「まだ好機ではない」ことを理解していたようだったと言う。東京競馬場の長い直線に入り、残り400メートル。ルドルフは自然とペースを上げ始め、あっという間に先頭に飛び出す。2着に1・3/4馬身差をつけた快勝だった。

「ルドルフに競馬を教えられた」。

騎手が余計なことをせずとも、信用して乗れば馬は実力を出し切る。信条とする「馬優先主義」の原点だった。

世代的に印象に残っている岡部騎手のレースは、タイキブリザードの安田記念である。
第一線級で善戦を繰り返すが、同時期の層の厚いライバルにGⅠ勝ちを拒まれていた。6歳時(旧齢7歳)、1997年安田記念で岡部を鞍上に据え、遂に念願のGⅠ勝ちを収めた。
その時語った言葉を借りて、これまでの彼の騎手人生を労いたい。

「ここまで生き残ってきたご褒美だね」。

層の厚さから“花の15期生”と呼ばれ、同期の柴田政人、福永洋一らの強力なライバルが怪我などで引退していく中、生涯現役を貫こうとした一人のジョッキー。
名前を冠したレースに、これほど盛大な引退セレモニーで多くの人が声援を送った。この言葉は、彼自身にもふさわしいものだったのではないだろうか。

38年間本当にお疲れ様でした。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。